ローカル10,000プロジェクトの先行事例に学ぶ「いぶすきブルワリー」編 事業者と地方自治体、金融機関などの連携により、地域の資源と資金を活用した新規事業の立ち上げを支援する総務省の補助事業「ローカル10,000プロジェクト」。地方創生を後押しする施策として、いま全国の中小企業やスタートアップから高い注目を集めています。本記事では、廃校をクラフトビール醸造所やレストランへと生まれ変わらせた鹿児島県指宿市の「いぶすきブルワリー」の事例をご紹介します。本制度の補助対象となったのは併設するレストランの改修工事です。産官金連携のヒントとしてぜひ参考にしてください。 校舎のはるか向こうにそびえるのは、薩摩富士の愛称で親しまれる開聞岳。ここは、2021年3月に140年を超す歴史に幕を下ろした鹿児島県指宿市の旧徳光小学校です。かつて子どもたちの声が響いていたこの場所は今、クラフトビールの芳醇な香りが漂う醸造所「いぶすきブルワリー」へと生まれ変わっています。オーナーの今奈良孝さんは、市内で高齢者福祉事業などを営む傍ら、商工会議所の活動を通じて長年地域づくりに尽力してきました。約10年前